「銀翼のイカロス」池井戸潤 [読書]
半沢直樹シリーズもとうとう第4弾です。
東京中央銀行に復職した半沢さんは
突如管轄外の航空会社の担当を命じられます。しかも頭取の勅命で!
その航空会社は業績不振のため同行の審査部が担当をしていましたが
頭取の指示により審査部から半沢さんが次長を務める営業2部に担当替えになります。
航空会社再建のため、半沢さんたちが計画を立て進めようとするときに
運が悪くも政権交代が起きてしまいます。
そして新しい国交省大臣がこれまで進めていた計画を白紙にして、
大臣直轄のタスクフォースで航空会社再建を行うことにしてしまいました。
しかも再建方法は銀行に対して債権の70%放棄させるという暴挙!
半沢さんは自分の正しいと考えるやり方のまま進めていきますが
国の権力を掲げて強引に手柄を立てようとす大臣、
その大臣のタスクフォースの成功によって名声を得ようとするリーダ、
担当替えさせられた審査部の次長+債権管理の役員
が入り乱れ、容易にはいきません。
半沢さんの「やられたら倍返し」はどうなるか。
池井戸さんの小説は善悪は非常にはっきりしていて
勧善懲悪の構図がわかりやすいですね。
もう少し悪人側の内面を掘り下げるとより面白くなりそうな気もします。
(すいません。偉そうなこといいました。<(__)> )
今回のラストシーンと半沢さんの銀行への恨みが今後にどうつながっていくのかが
実に楽しみです。
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