「億男」川村元気 [読書]
本屋さんに寄ったらベストセラートップになっていたので
興味を引かれて読んでみました。
弟の借金のために、家庭が崩壊し、昼夜働く一男に宝くじが当たり、3億円が手に入ってしまった。
これまで当選した人の不幸話を思い、不安な一男はかつての親友九十九に連絡する。
大学卒業以来会っていなかったが、九十九はベンチャー企業を立ち上げ、成功し、企業の売却益で大金持ちになっていた。
九十九に「お金と幸せの答え」を尋ねた。
九十九は一男との卒業旅行時に「お金と幸せの答え」を探しにいくと言っていたのだ。
まず九十九は一男に実際に現物を見ることを勧めた。
一男は勧められた通り、現金で3億円を払い戻し九十九のところへ行く。
九十九は金持ちが行うようなパーティを開いた。
そして一男が寝ている間に3億円とともに九十九は消える。
そこから一男は九十九のベンチャー企業の仲間だった人たちに
九十九の行方を聞きまわる。その度に彼らにとっての「お金と幸せの答え」を聞くことになる。
また、妻だった万佐子は家庭が崩壊した理由を説明する。
最後に九十九は「お金と幸せの答え」を何と言うのか、一男の今後はどうなるのか。
お金とは何だろう。
これは単なる小説のようでもあり、読者への問いかけのようでもある
ちょっと不思議な読後感でした。
2014-11-20 17:00
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