国会議員基礎テスト :#小説 #黒野伸一 #書評 [読書]
タイトルに惹かれて読んでみました。
こんなテストというタイトルだけに章構成も
・第一章 基礎編
・第二章 中級編
・第三章 上級編
として、それらの各項を問1、問2のようにしてあり工夫されています。もちろん各問(各項)のタイトルとその項の内容は合わせてあります。
世間知らずのボンボンの第3世議員が叩かれその後どう成長していくかのお話ですが、話の筋はある程度予想がついてしまうものですね。よく言えばわかりやすいです。
また、比較的最近あった議員のスキャンダルをモデルにしたものもいくつか出されていて、議員の悪い例についておかしくもイメージしやすくされています。
それよりも知らなかったことがこれで分かったりしてよかったです。
例えば随分昔から言われていたパー券(政治資金パーティ券)は、
・議員何回生かでノルマが異なる
・秘書が期限内に売らないと売れ残りを秘書の自腹で買い取る
・ノルマをこなせば年の暮れに政党からご褒美の餅代としてノルマの額が返ってくる
ようです。
ついでに言うと、参考文献も読んでみたくなりました。
続編を期待したい気もするのですが、これ以上進めるとストーリーに無理が出すぎてしまいそうなのでここで終わりがいいかな。
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