このガリレオシリーズがだんだんいい意味でくだけてきたような気がします。

湯川准教授が冗談を言ったり、自分の評価を気にしたりする人物になっていて
キャラクターが洗練され、面白みが増してきたと思います。

湯川さんの恩師も登場し、その中で湯川さんの人間味も表れています。
科学者としてのスタンスは変えていませんが
以前に加え科学者としての正義が加わったように思えます。

5編が収められている作品になります。
本作品では推理はもちろん充実していますが
湯川さんのキャラクターを濃いものにするようにしたのかと思いました。

今回はパートナーが湯川さんの友人の草薙さんではなく
草薙さんの部下の女性刑事である内海さんに替わり、
今後の展開もほのめかしています。



ガリレオの苦悩

  • 作者: 東野 圭吾
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2008/10/23
  • メディア: 単行本



ガリレオの苦悩 (文春文庫)

  • 作者: 東野 圭吾
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2011/10/07
  • メディア: 文庫