ソロモンの偽証を小説でやっと読み終えたので、映画のほうを観ました。
もともと映画の前編を観ていたので後編も観るつもりでいたのですが、小説を読んでから観ようかと思ったので期間が空いてしまいました。
ずいぶん時間が経ってしまっていたので、映画ではどんな表現をしていたかを忘れ気味でしたが後編を観てだんだん思い出してきました。
一番思ったことは映画のほうが現実味があるということです。映画では実際に子供俳優を使っているからということもあるので実際に少年少女の感じがあります。また、子供らしくヤジが出たりふざけている場面もありました。小説内ではそのような表現はなく、みんなもっと大人びた印象を受けました。もし仮に学校裁判というものがあれば映画版のほうが近くなるだろうと思えます。
ただあの長編小説を前後編合わせて4時間程度の映画にまとめているので多少無理があることは感じました。小説を読んでいなければそう思わなかったかもしれませんが。。。
小説では登場人物全てからいろいろな感情が伺えますが、さすがに映画版ではそこまでの描写はありません。主だった登場人物だけがその役を請け負っています。

しかし、弁護人の神原君が被告人の大出君にいろいろないじめの真偽を問い詰める場面は小説同様に心にせまるものがありました。

小説とはまた違うものと思えば結構いい映画なのではないかと思いました。映画は原作に忠実であればよいとは必ずしも言い切れることではありませんからね。


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