騎士団長殺し第2部です。

第2部はイデアである騎士団長を殺し、メタファーである顔なががでてきます。
やはりというべきか、別世界のようなところに主人公は入ることになります。
別世界の中で主人公は危険な存在の2重メタファーから逃げ切って現実の世界に戻ってきます。

私はもう少しスリリングな展開を潜在的に求めていたようで、それほど直接的に刺激的ではない内容に対して何かぬるま湯に浸かっている気分で終わってしまいました。不思議な感じで始まりその感覚がそのままになっています。
この作品をどう位置づけるのか悩むところです。やはり解り辛いというべきでしょう。単純な娯楽作品とは思えません。それが村上作品なのかな?


騎士団長殺し :第2部 遷ろうメタファー編

  • 作者: 村上 春樹
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2017/02/24
  • メディア: 単行本