不思議な話でした。 依頼主の女性の夫が事故で亡くなり、その兄に訃報を伝えて来てもらったところそいつは誰だと言う。 悪い冗談のようなだけど本当に弟ではない別人らしい。 依頼された弁護士の城戸さんが正体不明の男(ある男「X」)が誰なのかを探します。 城戸さんはその男を調査していくなかで、「X」を考えながら自分の人生(日系3世である環境)に投影させて自分のことについても考えます。 城戸さんは朝鮮系の日系三世であることを気にしていて(気にしていないつもりでも、周囲から言われたり関係するような事件があったりして自分が思っている以上に気にしているのではないかと思いました)、必要以上に深慮しているように感じます。 この話を読んでいて城戸さんや「X」のことは理解はできるのですが、どうも共感はあまり持てませんでした。 やっぱり何か不思議な話です。




ある男



  • 作者: 平野 啓一郎

  • 出版社/メーカー: 文藝春秋

  • 発売日: 2018/09/28

  • メディア: 単行本










ある男



  • 出版社/メーカー: コルク

  • 発売日: 2018/09/28

  • メディア: Kindle版