面白かったです。結末までどう持って行ってどう落ち着けるのか全く予想ができませんでした。

殺人事件から始まり、大規模バイオテロを起こすとの犯人からの宣言。
犯人はこのテロを防ぐことは不可能と言う。しかし専門家に相談しても大規模バイオテロは不可能と言う。
一体どう実現させるのだろうと読んでいくとだんだんおかしなことがわかってきました。もうテロを起こしているはずなのに何も事件にならない。殺されたはずの人と犯人が挨拶を交わす。大学生だったはずが35歳になっている。なるほどタイトル通り時限感染、ウィルスの潜伏期間を使って既にテロは実行してから殺人事件を起こしたのだろうと思いました。まぁそれはそうだったのですが、結末への着地方法がやはり全くわかりません。
犯人の考えがわかったときはそう持ってきたかと感心させられてしまいました。


時限感染 殺戮のマトリョーシカ (『このミス』大賞シリーズ)

  • 作者: 岩木 一麻
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2018/09/07
  • メディア: 単行本