菅田将暉さんの主演しているドラマ「3年A組」は先生が卒業式を目前に迎えた担当クラスを人質にとるサスペンスドラマです。
原作はなく、脚本の武藤将吾さんオリジナルです。
しかし、似たような作品はあり「3年A組」の原作なのではと言われているものがあります。
その中の一つに本作があります。

こちらも先生が卒業式を目前に迎えた担当クラスを人質にとるものです。もしかしたらそのくらいしか同じ点が無いのかもしれませんが、今後のドラマがどうなっていくのかですね。

「そして粛清の扉を」は娘を亡くした女性教師が自分の担当する腐敗しきったクラスを人質に取り復讐をするものです。序盤からいきなり何人も殺してしまう始まり方はなかなか衝撃的ですね。これはドラマ化はできないだろうなと思いながら読んでました。ただ著者の黒武先生は元々映像のシナリオとして考えたそうです。R-18の映画ならいいのかな。中学生が殺しあう残酷な作品「バトル・ロワイヤル」も映画化されてたし。

それにしても設定が普通じゃないですね。クラスの全員が犯罪者ってことがすごいですね。単に不良が多いっていうのであればあり得そうですが、何かしら犯罪をしているのはまぁ現実にはないでしょうね。そんな設定だからこれだけ大胆な作品になるのですが。

主人公の女性教師がナイフやピストルの扱いにたけていたり、綿密な作戦で警察を手玉に取ったりと不自然と言わざるを得ないのですがこの伏線については最後に一応は回収されます。また別の作品として繋げてこの伏線を完全に回収できるようになったらいいかもとは思いました。






そして粛清の扉を (新潮文庫)

  • 作者: 黒武 洋
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2005/01
  • メディア: 文庫



そして粛清の扉を

  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • メディア: Kindle版