普通の人ってどんな人だろう。普通の人からはみ出した人はどうしたらいいのか。
思春期の子供に読んでもらいたいかな。

学校に行けなくなった子たちが城に集められて、約1年間のうちに城のどこかにある1つだけ願いのかなう部屋とその部屋の鍵を探すように言われる。
期限までは自由に城を使っていいため、だんだんとみんなの居場所になる。みんなのことを深くは知らないまま。
中盤以降に話がどんどん動きます。それまでの伏線が回収されていきます。わかりやすかったこともあればそう来たかと思うところもありました。

作者の辻村深月先生は以下のように語っています。
「かつて子どもだったすべての人へ向けて書いた作品です。主人公は中学1年生のこころという女の子で、あることが原因で学校に行けなくなってしまいます。その子が、ある日家の中にいると部屋の中の鏡が光って、その向こうにお城があって、そこで自分と似た境遇の子どもたちと冒険をする話です」
私は先生の意図に反して(?)、現在の中高生くらいに読んでもらいたいかなと思っています。もちろん大人が読んでも面白い作品と思います。


2018年本屋大賞を受賞した作品です。


かがみの孤城

  • 作者: 辻村 深月
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2017/05/11
  • メディア: 単行本



かがみの孤城

  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2017/05/08
  • メディア: Kindle版