二次大戦後のアメリカ支配から日本返還になるまでの沖縄の話です。
いくらかは沖縄の話は聞いたこともありますが、読んでみるとこんなにも自分の認識と違いがあったのかと思いました。この時代の話を体験した人から直接実態を聞いたらもっとギャップがあったんだろうなと感じます。

沖縄の人はアメリカに対して、むしろ見て見ぬふりをしてアメリカに沖縄を売り渡しているような日本政府の方に不満を持っていたんだ。何かで読んだか聞いたことがあったような気もしますが、この小説は心に響きました。

1人の英雄(オンちゃん)を追い続けた3人(グスク、ヤマコ、レイ)の話です。3人の思いが交錯しながら自分の道を進んでいきます。
アメリカ、日本政府に翻弄され、戦いながら、いなくなってしまったオンちゃんのことを追いつつも自分の考える道を進んでいく3人の子供の頃から壮年まで話です。


第160回直木賞受賞 宝島

  • 作者: 真藤 順丈
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2018/06/21
  • メディア: 単行本



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