皆川先生の作品は初めて読みました。
非常に完成度の高い作品だと思いました。(なんか上から目線だな。。)

外科医ダニエル・バートンとその解剖教室の教え子たちの話から始まり、次に田舎から上京してきたネイサンの話に変わります。基本的にバートンと教え子の話とネイサンの話を切り替えながら進んでいきます。
この作品は私には結末が全く予想できませんでした。結構終盤に差し掛かってもどうなるのか?と思いながら読んでいました。

当然ながら最後に伏線が回収されます。ほぼ納得のいく内容でした。
ただ、彼ら(ネタばれを減らすため敢えて彼らと書きます)は
なぜあんな趣味をもっていたのかなどの疑問が私には残っています。
この作品ではロンドンの闇の部分をよく取り上げているので
彼らにも当然闇の部分があるものだと言っているのだろうとも考えています。



開かせていただき光栄です―DILATED TO MEET YOU― (ハヤカワ文庫 JA ミ 6-4)

  • 作者: 皆川 博子
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2013/09/05
  • メディア: 文庫