「ガリレオの苦悩」東野圭吾 [読書]
このガリレオシリーズがだんだんいい意味でくだけてきたような気がします。
湯川准教授が冗談を言ったり、自分の評価を気にしたりする人物になっていて
キャラクターが洗練され、面白みが増してきたと思います。
湯川さんの恩師も登場し、その中で湯川さんの人間味も表れています。
科学者としてのスタンスは変えていませんが
以前に加え科学者としての正義が加わったように思えます。
5編が収められている作品になります。
本作品では推理はもちろん充実していますが
湯川さんのキャラクターを濃いものにするようにしたのかと思いました。
今回はパートナーが湯川さんの友人の草薙さんではなく
草薙さんの部下の女性刑事である内海さんに替わり、
今後の展開もほのめかしています。
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