「明日の子供たち」:有川浩 [読書]
有川さんの養護施設を舞台にした長編作品です。
児童養護施設のドキュメンタリを観たことがきっかけで
養護施設へ転職することを決めた三田村さんの
勤務先「あしたの家」で起きる出来事を中心に書いたものです。
三田村先生は初出勤時からいきなりガツンと指導教員の和泉先生にだめだしをされます。
新任の三田村先生は養護施設に入っている子供はかわいそうと決め付けていたけど、
施設に入っている子はむしろ入れたことがありがたく、かわいそうと思われたくないと
施設に入所している奏子に嫌われてしまいます。
奏子と仲のよい久志に促され、奏子と意見をぶつけることでわだかまりが解けます。
三田村先生は若く熱意がある人で思ったことをずばずば言ってしまいます。
そのためか周りも巻き込んでいき「あしたの家」も少し変わっていきます。
先生も子供たちも何かしらの過去を持っていてそれらの話が盛り込まれています。
三田村先生も成長した(?)姿を見せるシーンがありますがこれは王道中の王道です。
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