SSブログ

ioPLAZA【DVDミレル】

身代わり忠臣蔵 : #土橋章宏 #時代小説 #忠臣蔵 [読書]





刃傷沙汰で怪我を負った吉良上野介は実は死んでいた。
弟をその身代わりとして吉良上野介は生きていることにさせられる。

タイトルからはコメディ要素が大きいのかと思ったのですが、コメディというよりは可哀そうやら情けないやらといった印象でした。根本的な問題はトップの3名で暗愚トリオというべき、徳川綱吉、吉良上野介、浅野内匠頭。彼らのせいで下に仕える者たちは人生を振り回されてしまう。

綱吉は配慮もできず、吉良はお咎めなし浅野は切腹お家断絶。吉良上野介は根っからの性格悪。浅野内匠頭は浅慮なため我慢できず刃傷沙汰を起こす。
吉良上野介の弟の孝証は酒は呑むは女は買うはの破戒僧で兄に金をせびるだけの存在。
大石内蔵助は浅野家の家老でできるだけ家臣たちを他へ仕官させて生きながらせたいと奔走する一方で女遊びが好き。
要は主だった登場人物は下衆だらけなお話。

しかし、救いは暗愚トリオに振り回されてしまっている孝証、内蔵助が偶然から義兄弟となり、できるだけ犠牲を減らしたいと高潔な思いで相手と心が通じ合う点。

忠臣蔵なので結果はご存知の通りなのですが、本当にこうだったらと思いながら読むと面白いですね。


身代わり忠臣蔵

身代わり忠臣蔵

  • 作者: 土橋 章宏
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2018/02/22
  • メディア: 単行本





nice!(31)  コメント(0) 
共通テーマ:

nice! 31

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。


この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。